2022-01-01から1年間の記事一覧

女の子とうまくやる方法

「東京奇譚集」村上春樹 今日のフレーズ。 「女の子とうまくやる方法は3つしかない。ひとつ、相手の話を黙って聞いてやること、ふたつ、着ている洋服をほめること、みっつ、できるだけおいしいものを食べさせること。簡単でしょ?それだけやってダメなら、…

天秤座なのよ

「東京奇譚集」村上春樹 今日のフレーズ。 「天秤座なのよ。バランスが取れていないものごとにどうしても我慢できない」 未年なのよ。やっぱりニットが好き。 B型なのよ。だからランチはBセット。 ではでは。

真っ昼間に打ち上げられた花火のように

「東京奇譚集」村上春樹 今日のフレーズ。 「でもその大半は僕らの目にとまることなく、そのまま見過ごされてしまいます。まるで真っ昼間に打ち上げられた花火のように、音はするんだけど、空を見上げても何も見えません」 真っ昼間の月も同様か。 ではでは。

モール自体はおぞましい代物です

「東京奇譚集」村上春樹 今日のフレーズ。 「モール自体はおぞましい代物です。もちろん。でもそのカフェは不思議に居心地がいいんです」 欲とムダのかたまり。 ではでは。

伝説の家宝を愛でるみたいに

「女のいない男たち」村上春樹 今日のフレーズ。 『インドの王冠についていた伝説の家宝を愛でるみたいに、大事そうに手のひらに載せて。「かたちが素敵」と彼女は言った』 ではでは。

傷つくべきときに十分に傷つかなかったんだ

「女のいない男たち」村上春樹 今日のフレーズ。 「おれは傷つくべきときに十分に傷つかなかったんだ、と木野は認めた。本物の痛みを感じるべきときに、おれは肝心の感覚を押し殺してしまった。痛切なものを引き受けたくなかったから、真実と正面から向き合…

まるで遠くの国からやってきた珍奇な動物の剝製を点検するみたいに

「女のいない男たち」村上春樹 今日のフレーズ。 「まるで遠くの国からやってきた珍奇な動物のはく製を点検するみたいに」 ではでは。

嘘をつくための特別な独立器官

「女のいない男たち」村上春樹 今日のフレーズ。 「僕らの人生を高みに押し上げ、谷底に突き落とし、心を戸惑わせ、美しい幻想を見せ、時には死にまで追い込んでいくそのような器官の介入がなければ、僕らの人生はきっとずいぶん素っ気ないものになることだ…

終わりなき回り道

「女のいない男たち」村上春樹 今日のフレーズ。 「僕らはみんな終わりなく回り道をしているんだよ」 ではでは。

植木鉢の中に収まりきらない強い植物のように

「女のいない男たち」村上春樹 今日のフレーズ。 「抑えようとしてもうまく抑えきれないものなの」 植木鉢の中に収まりきらない強い植物のように、と僕は思った。 ではでは。

ずいぶん感情の読み取りやすい男

「女のいない男たち」村上春樹 今日のフレーズ。 「それにしてもずいぶん感情の読み取りやすい男だ」と家福は感心した。両目を真っ直ぐのぞき込んだら、向こう側まで透けて見えてしまいそうだ。 ではでは。

筋金入りの菜食主義者

「女のいない男たち」村上春樹 今日のフレーズ。 「マニュアル・シフトは好きです」と彼女は冷ややかな声で言った。まるで筋金入りの菜食主義者がレタスは食べられるかと質問されたときのように。 ではでは。

友だち

「神の子どもたちはみな踊る」村上春樹 今日のフレーズ。 「僕と君とは友だちでいるべきなんだ。どちらかだけが与え、どちらかだけが与えられるというのは、本当の友だちのあり方ではない。僕は山を下りるよ、まさきちくん。新しい場所でもう一度自分をため…

付加価値によるマーケットの掘り起こし

「神の子どもたちはみな踊る」村上春樹 今日のフレーズ。 「蜂蜜だけを売るより、蜂蜜パイを売った方が、町の人たちも喜ぶと思うんだけどな」 「付加価値によるマーケットの掘り起こし。この子は起業家になれる」 私は特に、冬の喫茶店には行かない。 足元が…

リズムの裏側にリズムがあり、リズムの間に見えないリズムがあった

「神の子どもたちはみな踊る」村上春樹 今日のフレーズ。 「彼は地面を踏み、優雅に腕をまわした。ひとつの動きが次の動きを呼び、更に次の動きへと自律的につながっていった。彼はいくつもの図形を描いた。そこにはパターンがあり、バリエーションがあり、…

たき火

「神の子どもたちはみな踊る」村上春樹 今日のフレーズ。 「気持ちのかたまりとでもいえばいいのだろうか、観念と呼ぶにはあまりにも生々しく、現実的な重みを持つものだった。それは彼女の体のなかをゆっくりと駆け抜け、懐かしいような、胸をしめつけるよ…

私の人生の輝き

「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 下」村上春樹 今日のフレーズ。 「私の人生の輝きの93%が前半の35年間で使い果たされてしまっていたとしても、それでもかまわない。私はその7%を大事に抱えたままこの世界のなりたち方をどこまでも眺めていき…

入口と出口がついた犬小屋

「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 下」村上春樹 今日のフレーズ。 「二度と結婚したくないと思う?」 「もうどちらでもいいんだ」 「どちらでも変わりはない。入口と出口がついている犬小屋のようなものさ。どっちから出てどっちから入ってもた…

いんげんの筋をとるときのように

「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 下」村上春樹 今日のフレーズ。 「そして私の手からグラスをとり、シャツのボタンをいんげんの筋をとるときのようにひとつずつゆっくりと外していった」 ではでは。

大抵のスポーツは身体をいびつにしちゃうんです

「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 下」村上春樹 今日のフレーズ。 「大抵のスポーツは身体をいびつにしちゃうんです」と店員が教えてくれた。「洋服にとっていちばん良いのは適度な運動と過度な飲食を避けることです」 「世界は様々な法則に満…

背が高くて手先の器用な女の子

「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 下」村上春樹 今日のフレーズ。 「洋菓子屋の店員はもみの木のように背が高い女の子で、紐の結び方がひどく下手だった。私は背が高くて手先の器用な女の子に一度もめぐりあったことがない」 ではでは。

虫めがねで見なきゃよくわからないような存在

「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 下」村上春樹 今日のフレーズ。 「僕という人間が虫めがねで見なきゃよくわからないような存在であることは自分でも承知しています。」 「でも、僕はこの世界にそれなりに満足してもいたんです」 ではでは。

心というもの

「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 下」村上春樹 今日のフレーズ 「心はそのあるがままの方向に進んでいくものなんだ。心というものはそれ自体が行動原理を持っている」 ではでは。

ねこがミルクの皿を舐めまわすみたいに

「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 下」村上春樹 今朝のフレーズ。 「日のあたる場所に腰をおろして、新聞を隅から隅までねこがミルクの皿を舐めるみたいに一字残らず読みつくすのだ」 ではでは。

私はだいたいにおいて春の熊のように健康なのだ

「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 上」村上春樹 今日のフレーズ。 「私はだいたいにおいて春の熊のように健康なのだ」 ではでは。

ペニスを重いと感じたことある?

「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 上」村上春樹 今日のフレーズ。 「慣れればね」と彼女は答えた。「ペニスと同じよ。ペニスを重いと感じたことある?」 「のぞきこんでみるとその穴の向こうには手にすくえそうなほどの濃い暗闇がつづいている…

一流の人間

「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 上」村上春樹 今日のフレーズ。 「一流の人間というのは普通、自分は一流の人間になれるという強い確信のもとに 一流になるものなのだ。自分はたぶん一流になれないだろうと思いながら事のなりゆきで一流にな…

疲れるってどういうことなのかしら?

「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 上」村上春樹 今日のフレーズ。 「最後には何もかもがよくわからなくなるんだ。いろんな色に塗りわけたコマを回すのと同じことでね、回転が速くなればなるほど区分が不明確になって、結局は混沌に至る」 では…

私の眠りはひどく安い競売にかけられているみたいだった

「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 上」村上春樹 今日のフレーズ。 「どうやら私の眠りはひどく安い競売にかけられているようだった。みんなが順番にやってきて、中古車のタイヤの具合をためすみたいに私の眠りをけりとばしていくのだ。」 では…

沈黙が銃口から出る煙のようにたちのぼる

「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 上」村上春樹 今日のフレーズ。 「沈黙が銃口から出る煙のように受話器の口からたちのぼっていた」 仕事の昼休憩、会議室に人が集まって終始無言で食べものを口に運ぶあの異様な光景を思い出した。 まさに沈黙…