2022-11-01から1ヶ月間の記事一覧

たき火

「神の子どもたちはみな踊る」村上春樹 今日のフレーズ。 「気持ちのかたまりとでもいえばいいのだろうか、観念と呼ぶにはあまりにも生々しく、現実的な重みを持つものだった。それは彼女の体のなかをゆっくりと駆け抜け、懐かしいような、胸をしめつけるよ…

私の人生の輝き

「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 下」村上春樹 今日のフレーズ。 「私の人生の輝きの93%が前半の35年間で使い果たされてしまっていたとしても、それでもかまわない。私はその7%を大事に抱えたままこの世界のなりたち方をどこまでも眺めていき…

入口と出口がついた犬小屋

「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 下」村上春樹 今日のフレーズ。 「二度と結婚したくないと思う?」 「もうどちらでもいいんだ」 「どちらでも変わりはない。入口と出口がついている犬小屋のようなものさ。どっちから出てどっちから入ってもた…

いんげんの筋をとるときのように

「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 下」村上春樹 今日のフレーズ。 「そして私の手からグラスをとり、シャツのボタンをいんげんの筋をとるときのようにひとつずつゆっくりと外していった」 ではでは。

大抵のスポーツは身体をいびつにしちゃうんです

「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 下」村上春樹 今日のフレーズ。 「大抵のスポーツは身体をいびつにしちゃうんです」と店員が教えてくれた。「洋服にとっていちばん良いのは適度な運動と過度な飲食を避けることです」 「世界は様々な法則に満…

背が高くて手先の器用な女の子

「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 下」村上春樹 今日のフレーズ。 「洋菓子屋の店員はもみの木のように背が高い女の子で、紐の結び方がひどく下手だった。私は背が高くて手先の器用な女の子に一度もめぐりあったことがない」 ではでは。

虫めがねで見なきゃよくわからないような存在

「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 下」村上春樹 今日のフレーズ。 「僕という人間が虫めがねで見なきゃよくわからないような存在であることは自分でも承知しています。」 「でも、僕はこの世界にそれなりに満足してもいたんです」 ではでは。

心というもの

「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 下」村上春樹 今日のフレーズ 「心はそのあるがままの方向に進んでいくものなんだ。心というものはそれ自体が行動原理を持っている」 ではでは。

ねこがミルクの皿を舐めまわすみたいに

「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 下」村上春樹 今朝のフレーズ。 「日のあたる場所に腰をおろして、新聞を隅から隅までねこがミルクの皿を舐めるみたいに一字残らず読みつくすのだ」 ではでは。

私はだいたいにおいて春の熊のように健康なのだ

「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 上」村上春樹 今日のフレーズ。 「私はだいたいにおいて春の熊のように健康なのだ」 ではでは。

ペニスを重いと感じたことある?

「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 上」村上春樹 今日のフレーズ。 「慣れればね」と彼女は答えた。「ペニスと同じよ。ペニスを重いと感じたことある?」 「のぞきこんでみるとその穴の向こうには手にすくえそうなほどの濃い暗闇がつづいている…

一流の人間

「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 上」村上春樹 今日のフレーズ。 「一流の人間というのは普通、自分は一流の人間になれるという強い確信のもとに 一流になるものなのだ。自分はたぶん一流になれないだろうと思いながら事のなりゆきで一流にな…

疲れるってどういうことなのかしら?

「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 上」村上春樹 今日のフレーズ。 「最後には何もかもがよくわからなくなるんだ。いろんな色に塗りわけたコマを回すのと同じことでね、回転が速くなればなるほど区分が不明確になって、結局は混沌に至る」 では…

私の眠りはひどく安い競売にかけられているみたいだった

「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 上」村上春樹 今日のフレーズ。 「どうやら私の眠りはひどく安い競売にかけられているようだった。みんなが順番にやってきて、中古車のタイヤの具合をためすみたいに私の眠りをけりとばしていくのだ。」 では…

沈黙が銃口から出る煙のようにたちのぼる

「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 上」村上春樹 今日のフレーズ。 「沈黙が銃口から出る煙のように受話器の口からたちのぼっていた」 仕事の昼休憩、会議室に人が集まって終始無言で食べものを口に運ぶあの異様な光景を思い出した。 まさに沈黙…

ロールパンとソーセージ

「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 上」村上春樹 今日のフレーズ。 「ペニスとヴァギナは、これは合わせて一組なの。ロールパンとソーセージみたいにね」 「なるほど」 ではでは。

アイスクリームを食べないでじっと手に持っているというのは

「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 上」村上春樹 今日のフレーズ。 「ただアイスクリームを食べないでじっと手に持っているというのは、見捨てられた銅像みたいで奇妙に居心地の悪いものだった」 ではでは。

心というものはただそこにあるものなんだ

「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 上」村上春樹 今日のフレーズ。 「心は使うものじゃないよ」と僕は言った。「心というものはただそこにあるものなんだ。風と同じさ。君はその動きを感じるだけでいいんだよ」 ではでは。

冷蔵庫に放りこまれそのままドアを閉められてしまった魚のような無力感

「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 上」村上春樹 今日のフレーズ。 「まるでラップにくるまれて冷蔵庫に放りこまれそのままドアを閉められてしまった魚のような冷ややかな無力感が私を襲った」 ではでは。

バター・クリーム・ソースの最後の一滴

「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 上」村上春樹 今日のフレーズ。 「バター・クリーム・ソースの最後の一滴をいとおしそうにパンですくったりしている光景が自動的に浮かんでくるのだ」 ではでは。

オイスター・バーで本物の真珠に巡り合うくらいむずかしいかもしれない

「1Q84 BOOK3 後編」村上春樹 今日のフレーズ。 「六本木のオイスターバーで本物の真珠に巡り合うくらいむずかしいかもしれない。でもなんとか努力はしてみよう」 ではでは。

重く湿った毛布を何枚か重ねて引き渡されるような気分

「1Q84 BOOK3 後編」村上春樹 今日のフレーズ。 「しかし、父親の貯金通帳を引き継ぐのは、天吾には気の滅入ることだった。重く湿った毛布を何枚か重ねて引き渡されるような気分だ」 気分の重さが感覚的に伝わる。 ではでは。

長い貨物列車が鉄橋を渡り切ることができるくらいの長い時間

「1Q84 BOOK3 後編」村上春樹 今日のフレーズ。 「長い貨物列車が鉄橋を渡り切ることができるくらいの時間をかけてようやく小便を終える」 確かに、貨物列車が踏切を通過する時間は非常に長く感じる。 ではでは。