傷つくべきときに十分に傷つかなかったんだ

「女のいない男たち」村上春樹

 

今日のフレーズ。

「おれは傷つくべきときに十分に傷つかなかったんだ、と木野は認めた。本物の痛みを感じるべきときに、おれは肝心の感覚を押し殺してしまった。痛切なものを引き受けたくなかったから、真実と正面から向き合うことを回避し、その結果こうして中身のない虚ろな心を抱き続けることになった。」

 

ではでは。